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ほげほげ あそ

マイナーな阿蘇の山

立野伝説 阿蘇のカルデラから水が抜ける

Posted on 2022-12-292024-12-27 By asohack

見どころ満載の立野

昔々高千穂より神様が来ました

神武天皇の孫である健磐龍命が阿蘇へ来られました。

健磐龍命が見る阿蘇は巨大な湖でした。

健磐龍命:
「ワイ良いこと考えた!!この湖の水を干せば田んぼ えらい作れるかも!」
「わい天才!ってか神だし」

そこで外輪山の一角を蹴破ろうとしました
外輪山の低いところに蹴りましたが
山が二重になっていて蹴破ることができませんでした。
・・・二重の峠と呼ばれる場所が出来ました。
蹴りが入れられた二重の峠


次にやや南側を蹴りました。
今度はうまく蹴破れました!
その拍子で命は、すっころんでしまい「たてぬ」と叫んだので
そこは立野(たての)と呼ばれるようになりました。(ちょっと無理があると思います…)。

立野渓谷を作るガンダルフ。

伝説はおいといて、

 立野渓谷の形成は、活断層の活動や長期的な侵食作用、そして阿蘇火山の火砕流や溶岩流の堆積といった複数の要因が複合的に作用した結果と考えられます。阿蘇火山では、ASO-1からASO-4までの4回の大規模噴火があり、これらの火砕流堆積物が渓谷の地形を一時的に埋めることがありました。その後、侵食作用や断層運動により現在の地形が形成されました。

 近年の調査により、Aso-1噴火後の時期から阿蘇カルデラの形成が進行し、立野渓谷もその初期段階で存在していた可能性が示唆されています。ただし、現在の渓谷形状は、その後の地質学的プロセスによって形成されたものです。

 立野渓谷を通る北向山断層は布田川断層帯の一部であり、布田川断層や日奈久断層とつながる連続的な断層系を構成しています。この断層帯では、右横ずれを主体とした複合的な動きが確認されており、正断層成分(上盤が沈み込む動き)も付随的に観測されています。

 たとえば正断層は、引っ張り(←断層→)によって地面が上下にずれるタイプの断層であり、逆に圧縮(→断層←)で上盤が押し上げられるものを逆断層と呼びます。また、横ずれ断層では地表の両側が水平方向にずれるのが特徴です。布田川断層帯では主に右横ずれ成分が主体とされていますが、一部で正断層成分が併存していることが確認されています。

 特に2016年の熊本地震では、布田川断層帯の活動が注目されました。この地震により地表に顕著なずれや段差が生じ、一部の地表断層は地質学的価値が高いため保存の対象とされています。具体的な保存状況については地域や制度により異なりますが、一部の地点では地震後の研究と保存が進められています。

 2016年の熊本地震では、V字型に引き裂かれたような珍しい地震断層が現れました。断層は地表に現れた一見ただの地割れにすぎませんが、その割れ方や形状を詳しく調べると、地下の断層面の形や力のかかり方を推測することができます。(古代の中国では地割れなどを占いに利用していた、という伝承もあるようです。)

 地殻の中をいくつもの“地塊(ブロック)”に分けて考えてみるとわかりやすいのですが、隣り合う地塊同士の境界面こそが断層面です。この断層面に沿って地塊がずれ動く運動を断層運動と呼び、その結果として地表に生じたものが断層です。
 つまり、断層がある場所の下には地塊Aと地塊Bを分ける断層面が存在し、それぞれの地塊が少しずつでも動けば、長い年月を経て大きなずれが蓄積されます。2016年の熊本地震では主に横ずれ(右横ずれ)を伴うタイプの断層が動きましたが、正断層成分も加わっていたため、地表に大きなずれや段差が生じたのです。

この断層は画像でみると西原村の俵山トンネル入口から(なんでそんなとこにトンネル口を・・) 北向山から出て白川を一度わたり、崩落した旧阿蘇大橋のたもとを通り、川を越えて阿蘇ファームランドあたりまであるのが確認されています。
この断層と布田川断層は2016熊本地震の時も動き、大災害をもたらしました。
まだgoogle mapにも地表に出た断層を見ることが出来ます。

もう一つ立野が切れた理由になる瀬田断層というものがあります。
これは大津町の美咲野団地付近から白川第3発電所付近までがわかっている古い断層です。

ストリートビューで北向山断層を見てみましょう。
立野付近 (東海大学 阿蘇キャンパス付近)
https://www.google.co.jp/maps/@32.8844077,130.9926278,3a,85.6y,221.78h,58.43t/data=!3m7!1e1!3m5!1sY-P9C4Z7OGsrc8iDDhUTxA!2e0!5s20160601T000000!7i13312!8i6656?hl=ja
阿蘇大橋付近から登ってきた断層が住宅地に達しています。

阿蘇大橋のたもとです、断層が見えます。
https://www.google.co.jp/maps/@32.8829614,130.9900533,3a,90y,28.07h,63.46t/data=!3m8!1e1!3m6!1sAF1QipOeVXNaRHMWXkULrJS0ieXu9HwB6xa4dwwyDiGA!2e10!3e11!6shttps:%2F%2Flh5.googleusercontent.com%2Fp%2FAF1QipOeVXNaRHMWXkULrJS0ieXu9HwB6xa4dwwyDiGA=w203-h100-k-no-pi-27.01117-ya9.623307-ro3.2232962-fo100!7i5376!8i2688?hl=ja
これが立野渓谷を作った断層だと思います。(個人の感想です。)

断層に立つ阿蘇大橋の橋脚 断層があるのは
https://www.google.co.jp/maps/@32.8756067,130.9859138,3a,53.7y,341.92h,81.61t/data=!3m7!1e1!3m5!1sNKSdD6XnNtUEXIXVQQs8lQ!2e0!5s20201101T000000!7i16384!8i8192?hl=ja

下部に柱状節理 (立野溶岩)約4.3万年前が見える。
(この橋を建てる時にかなりぶっ壊されてしまいニュースになったようです。)

 立野付近には北向山断層や布田川断層などの活断層が存在しており、これらは地形形成に重要な役割を果たしています。また、橋脚側の山(溶岩から成る部分)にも断層が確認されており、地域全体の地質条件に影響を与えています。このような断層活動に加え、柱状節理の存在がこの地域の地形形成に寄与しています。

 柱状節理は溶岩の冷却によって形成された構造であり、多くの割れ目(節理)を持つため、力が加わると崩れやすい特性があります。このため、断層活動や柱状節理の脆さが組み合わさり、谷が形成されたと考えられます。ただし、具体的な形成過程については、詳細な地質調査が必要です。

 一方、このような地質条件がダム建設に適しているかどうかについては、詳細な地質調査や工学的検討が必要です。一般的に、断層地帯や柱状節理が多い地域では地盤の安定性に課題がある場合がありますが、適切な設計や補強により対策が講じられる場合もあります。そのため、ダム建設の是非を判断するには、包括的な専門家の評価が求められます。

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